2011年12月31日土曜日

身近な火事を目撃して


今日、私の住んでいるマンションの前のマンションで火事があった。
同じ8階から火が出たので、消防の活動がよく見えた。

火事は1部屋が燃えただけなのに、ものすごい煙が巻き上がりゴムの焦げたような臭いが、窓を閉め切っていても入ってくる。

窓を壊した際にも、バックドラフトのような感じで、部屋に酸素が入り炎がブワーッと広がった。

消防車が7・8台、ヘリも上空を旋回する。
消防・救急・警察も含めたらかなりの人数が、たった1部屋の家事のために集まってきていた。

火災の原因は分からない。
土曜日の昼過ぎということから食事の際に油に引火して火災を引き起こしたか、昼過ぎまで寝てボーっとしているときに寝タバコでもして火事になったのだろう。

たった一人の一瞬の不注意でも、大勢の人が非難し、また救助に駆けつけてくる。
たった一部屋のためにマンション近隣が騒ぎになる。
火事というのは本当に恐ろしいものだ。
自分だけの問題ではなく、周りに迷惑をかけることになるので十分注意しなければいけないだろう。

ところで、今回は向かいのマンションということもあり、一連の消防活動で人がどのように動くのか?ということを見ることができた。

見ていると、消防隊員たちは各自がそれぞれの考えで動き、全体として効率的に作業をするということができていないのではないかと思った。

まず、第一優先が人命救助だろう。
だが、何度も隊員が入れ替わり立ち代り通路を行ったりきたりしている。

誰がどのフロアを担当するとか決めずに、その場で確認しながらあたふたと動いているように感じた。
最初に指揮官が全体を把握し、誰が責任を持って作業に取り組むのか、明確にされている様子は無かった。

現実に火事が起きた場合、消防士は必死で人命救助を最優先に活動している。
個人個人は、一生懸命仕事をしているが、全体としては最も効率のよい活動には程遠いだろう。

火災のほうは、マンションの耐火性能が向上しているからだろう。燃えたのは一部屋だけで、あとは周囲の部屋が煤で真っ黒になっていた程度だ。

おそらく、人命にかかわるようなことにはなっていないと思う。

今回の火事で一つ気づいことは。
各自が何とかしようと一生懸命仕事をする。もしくは、とにかくじっとしていることは無い状態でいるということ。

たとえば、実際の救助と消火活動では10人しか必要が無いとする。
しかし、そこに30人も人が集まる。
10人であれば効率よく作業をすることができるが、30人いれば人が邪魔になり、10人で作業するよりも時間がかかる。その上、成果は悪くなる。
必要な10人以外の人も、その場に来れば何もしないでボーっと見ているわけには行かない。
何かしらやっていなければ落ち着かないし、周りから仕事をしていないと思われてしまうかも知れない。
だからとりあえず動いている。
そしてその動きが本当に必要な動きの邪魔になる。
通路や階段はそれほど広くない。

かといって呼び出しがあれば、行かないわけにはいかないのだろう。休んでいたほうが早く安全に救助活動ができるとしても。

努力や必死は必ずしもよい結果を生むわけではない。
一生懸命やることがかえって悪い結果を生むことさえある。
実は、消防士は助けようとする気持ちが強すぎるあまりに、かえって助からなくなることもあるのではないかと少し心配になった。

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